カテゴリ:フランスの学校・日本の学校( 9 )

罪の文化

よく日本は「恥の文化」で西洋は「罪の文化」と言われます。私も何となく分かったような気になっておりました。

さて、フランスは「ライシテ」と言いまして、政教分離・公教育からの宗教分離の原則があります。これに関してもいろいろ事件がありまして、イスラム系の女子生徒がスカーフを被って行ったのは「ライシテ」に反するだとか、それなら、十字架のペンダントはどうなんだ?とか、まあ、いろいろ。

ということで、フランスで私立の学校というと、これはカトリックの学校を指します。(他にユダヤ教の学校とかもあると思います) … フランスは徹底的にプロテスタントをぶち殺してきたカトリックの国です。

この国の公立中学校もご多分に漏れず荒れに荒れています。恐喝だとかそういうのは当たり前、聞いてる話では親の職業で差別されいじめられるとか、そこに人種間摩擦も加わって、その上教師もしょっちゅうストやったりしてますし … とにかく問題が多い。で、私立だったら多少は生徒が選ばれるということで、下2人の子供たちは私立中学へ入れました。私立といっても日本みたくメチャクチャお金がかかるわけではありません。無料の公立よりは少しかかる程度。「うちはシント―ブディストでクリスチャンじゃないけどそれでOK?」と確認したらOKだったので。ミサにも出なくていいよ、と。最低限教師のストがないというだけマシでしたから。

廊下で教師にすれ違えば生徒は挨拶するし、教師が教室に入ると生徒全員ザッと起立して挨拶する…それだけで何か「ヨヨヨ」と。それでも問題山積なんですけどね。

さてある日、息子と雑談していて、「学校で宿題忘れると放課後残されるから嫌だ」とボソッとこぼしたので、「宿題忘れた? そりゃあんたが悪いよ」と返していたのですね。そしたら「おかあちゃん、だってね~」って説明されて。

日本の学校で、例えばもし漢字書き取りの宿題忘れたらどうなりますかね? 今時はなんのお咎めもなしなのかしら? 私が小学生の頃は、放課後残されてその宿題を全部やらされるとかそんな感じだったと思うのですけど? 宿題では一漢字につき20回だったのが50回に増えてやり直しだとか。

それがそのカトリックの学校では、放課後ひとり教室で「私は宿題を忘れた悪い子です」って50回だか100回だか忘れましたが、とにかく延々書かされるんだそうで…これには絶句でした。これじゃ自己嫌悪に陥る … ひとり黙々と「私は悪い子です」って書き続けるんですよ …。

日本式は結局漢字でも計算でも憶えさせようというポジティブ罰なのに対して、こちら式は自己嫌悪にじっくり陥るネガティブ罰と言いますか…。

話逸れますが、体罰というのもこちら発で明治時代に日本に入ってきたもののようですし、ついでにサドマゾなんてのもこちら発 … 何て言うのでしょうか、キリスト教自体そんなに勉強したわけでもないので普通の日本人が知っている程度の上っ面のきれいなイデオロギーや、それしてはドロドロとした宗派間の殺戮の歴史などは知識としては知っていましたが、言葉だけは知っていて、そしてその意味も知っている気になっていた「罪の文化」の重くドロリとした一端を見た気がして、周囲のフランス人とも表面上はニコニコお付き合いしていますが、心の根本的なところで理解しあえることは不可能なのでは?と感じました。

ちなみに何人かのフランス人、それこそ教師やってる友人にこのショックを話したことあります。「イヤ、罰だから、当然っしょ?」と何で私がそんな質問をするのかが理解できないふう?

今でもキリストの十字架像はどこにでもありますが、子供たちはフランスに来た当初この十字架像にショックを受けて「何であのおじさん下ろしてあげないの? 可哀想」と言ってました … 宗教の力が弱まった現代はともかく、中世はこの「罪の空気」に覆いつくされていたわけで「怖っ!」と改めて思った次第です。

【余談】夫の話を聞いていると昔の体罰は酷く、それも何ですけど、今時は体罰絶対禁止で、これはこれで…いや~、荒れてますね~。






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by grandma2675 | 2016-01-18 23:50 | フランスの学校・日本の学校

お誕生日会で運動会?

フランスの小中学校は、一言でいうと、何もない。音楽ない体育ない図工ない家庭科ない実験ないクラブない部活ない入学式ない終業式ない運動会ない遠足ない文化祭ない体育祭ない…。イヤ、ほんの少しはあるのかな? これでも昔よりはずっとマシになったとは夫の弁。(高校になるとちょっとは…)

日本人は誰もが、少なくとも人生で一回は合唱したり合奏したりそういう経験があると思いますが、こちらの人はない人は一生ない。さて、この話はまた後日するとして。今回はお誕生日会での話。

日本の学校へ行っていて運動会など大好きだった子供たちがあまりに可哀想だったので、お誕生会の時運動会の真似ごとをしました。

招待したフランス人の子供たち。ふたつのグループに分けて。スプーンにピンポン玉をのせて、10mくらい離れた木の周りを回って帰ってきて次の子にバトンタッチするというもの。

地面にスタートラインを引いて「よーい、ドンッ!」って。みんな夢中になって大騒ぎでした。

それはいいんですけど…。

日本で他の待っている子たちはどうするかというと…普通、走っている自分のチームの子に「がんばれ、がんばれ」とか声援を送ったりしてますよね? 

ところがフランスの子たち、敵側の走っている子の周囲にくっついていって、手は出さないのですけど、ピンポン玉がスプーンから落ちるように息を吹きかけてみたり、走っている子の前へ出て邪魔してみたり、「落ちろ落ちろ」と大声あげてみたり…挙句は、次の子がスタートラインよりどんどん前へ出てきてしまって…もうグチャグチャで競技(?)にならない…。

夫と一緒に「スタートラインまで下がって」とか「相手の邪魔するな」とか何言ってもダメ。聞く気ゼロ。こういうゲームはルールを守って公正にやって初めて勝負の面白さがあると思うのですけど…ズルも何もメチャクチャで「勝った勝った」って。

大人げないですけど、最初呆気にとられ、最後は怒りがこみ上げてきましたね。

二人三脚なんかもやらせたんですけど…まあ、楽しんでいたからいいのか???って…私としてはまったくもって不満足「ウソでしょ?」状態。

これがたまたまウチだけの例だったのかフランスの子たち全体的にそうなのかは知りようもありませんけど…だいたいフランス人、真っすぐ並べませんから。だってそんなことやらないので。(こういうのも小さい時から知らない間にやってきた訓練あってのことだったんだなぁ、としみじみ)

運動は、要するに学校外でクラブでやるわけです。サッカークラブとかバスケットクラブとかお金払って親の送り迎えで。だからパリなどの大都市は選択幅もあるのでしょうけど、田舎じゃ何もありません。また都会だったら自分で行くかもしれませんが、田舎だと全部親の車での送迎。…親に時間的経済的余裕がなければ通わせられません。学校の中にクラブのある日本のシステムがどれだけいいか。… フランスの親はよくやると思いましたね。で、日本の体育は、やれ体操だ、サッカーだ、バスケットだ、水泳だ、と広く浅く体験できますが、こちらだとサッカークラブだったらサッカーだけ。次の年、また何か別のがあって、時間など合えばそれも体験できるでしょうが…。

で、辛うじてあったサッカークラブに息子を入れました。息子は日本の小学校でもサッカーやっていましたので…走りはリレーの選手だったし…。最初楽しみにしていたようなのですが、そのうちやる気もなくして…「もうやめる」って。

その理由、相当たってから息子が話してくれました。とにかく練習でも何でも相手チームの子供たちが、ボールを狙って、でも間違って足を蹴ってしまった、とかそういうのではなくて、最初から脛やひざの裏などを狙って蹴ってくるから「もう嫌になった」と。

当時、たぶん今でもだと思いますけど、こういうクラブのコーチは経験のあるお父さんがボランティアでやっていたりするのですが、子供たちによるコーチに対する暴力も問題になっていました。






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by grandma2675 | 2015-12-13 05:16 | フランスの学校・日本の学校

お弁当

フランスの小学校で初めて子供たちにお弁当を持たせた時の話。

こちらの学校は日本のと比べて行事がほとんどないのですけど、とにかく学校で遠足というか外出する日がありました。私も一緒にお手伝い半分でついていきました。

子供たちには、私としては普通の、日本式お弁当を持たせました。といっても食材は限られていますし大したものではありませんが、確か、タイ米ごはん+鶏のから揚げ+卵焼き+サラダ+フルーツなんぞを彩りよくお弁当箱に入れて、あと、水筒にはカルピス+デザートにお菓子 …みたいな感じ。それを小さなハンカチ風呂敷でナプキンと一緒に包んであげて。地面に敷く敷物も持たせて。

で、お昼時。みんなの驚いた顔ったらっ!!!!! こちらがびっくり。ワーッて一気に黒山の人だかり。先生までもが写真をパチパチ。

日本のお母さん方でお弁当作りのすっごい上手な人たくさんいますでしょう? 日本の保育園で、私はそういうの得意でなかったので「すごいな」と目を丸くしている方だったのですね。その私が、こっち来たら「うそでしょ?」っていうくらい賞賛の的になってしまって、「○○ちゃんのお母さんはランチの天才」って … 子供たちは中高になっても周囲から羨ましがられているようでした。「○○ちゃんのお母さんのおにぎりが食べたい」「コロッケが食べたい」って。

ちょっ…ワタクシごときのお弁当でそんなに褒めていただいちゃって、日本の、本当のお弁当の達人お母様のレベルを見せてあげたかったですよ。

で、私は私で、フランスの子たちのお弁当見て驚いてて。ハムを挟んだフランスパン+ポテトチップス+りんご丸ごと+コカ・コーラ … みたいな。「えええ~っ? ここはアメリカ?」って。

これ、約15年前の話。今ではBENTOと日本語がそのまま入ってきていますし、お弁当箱も人気で、自分でお弁当作って通勤しているようなフランス人も少なからずいるようです。前日の残り物詰めたりできて経済的だし、自分なりに栄養のバランスなども考えて作れるということで。…変われば変わるものです。

子供たちは既に成人していますが、いまだに「友人がお母さんのお弁当食べたいっていうから作ってよ」と時折催促されます。そうするとこちらも俄然やる気になってしまって、食材が限られているのが難なのですけど、お重箱に5人分くらいのお弁当作って持たせたりしています。

ところで、このお弁当作りで分かっちゃったことがあるのですね。それは次回に。



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by grandma2675 | 2015-11-22 10:03 | フランスの学校・日本の学校

算数

村の小学校で、言葉の問題から私も午前中子供たちと一緒に学校へ行って、我が子たちには私が教えていました。私が真ん中に座り長女長男が両脇に座り、ふたりの勉強を見ていました。(当時次女は保育園だったのでゆっくり放っておいた)

夫に言わせると今のフランスの学校は夫の時代よりは数段マシになっているのだとか。

とにかくまず算数に関して。

例えば「速度・時間・道のり」を求める式。誰もが習ったと思いますが。日本式だと、単純な数字を使っての練習問題をいくつもやりますよね? つまり、その理論を理解することが大切であるので、単純な整数を使った文章題で、答えもキッチリした単純な数字が出てくる。現実にそんな数字はなくとも理論を学ぶためなのですからそれでOKなわけです。

ところがフランス式では、いきなり電車の時刻表が出てきたり、実際の電車の時速が出てきたりする。それだと小数点以下が出てきたり、割り切れない数字も出てきて、何と言うのか、スッキリ感がないのですね。「やったーっ」という達成感。イヤ、現実は決してそうでないのは分かりますよ。でも小学生で、その理論を学ばせるのに、「○、××kmの距離を△時間□分で行きました」みたいな複雑な計算になる問題は必要ないでしょ? 頭がこんがらがるだけ。割り切れなかったりするし…。で、またその練習問題がひとつしかなかったりする。似たような問題をいくつも解かせて理解させる、というのではないのですね。

で、もって、ある時は、子供が解けないというので「どれどれ」と私が代わりにやったのですが、ど~しても解けない。絶対その方法で解けるはずなのにどうしてもできない。子供そっちのけで私が頭抱えてしまって、ついにギブアップ。休み時間に教師に訊きました。「これはどうやればいいのか?」と。
そしたら教師はしばらくやっていましたが、挙句に出た言葉は、「これは問題が間違っている」。別に驚きもせず平然と。

どっひぇ~っ! 教科書に載ってる練習問題でっせ? 問題の方が間違ってる…って、ありえないでしょ?

この国では、問題の方が間違っている可能性をも考慮しながら問題を解かなければいけないのか … こりゃ頭の構造が複雑になるはずだワ、と妙に納得したのでした。そんなことはほんの一瞬たりとも思い浮かばなかったワタクシ。念を押しときますけど、これ小学生の算数の問題ですから。








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by grandma2675 | 2015-11-12 01:54 | フランスの学校・日本の学校

盗難

小さな村の小学校なのに。

息子の大事な日本のポケモンカードすべて盗まれてしまいました。

「あいつが盗ったに違いない」と息子。

「でも証拠はないからね」と私。

で、夫。

「もう盗られたものは諦めるしかないよ。だけどその子に『ボクのポケモンカードがなくなっちゃった。もし見つけたら教えてね』って言っておきな。もし盗ったのが彼でなければ、素直に「うん」って答えるだろうし、もし彼が犯人だったら『自分のやったことはばれているからもう2度とやらない』と思うだろうから」

「フランスはね、日本とは違う。弱いと思われたら徹底的にやられるから。やられたらやり返すんだよ。パパとママはお前の味方するから」

日本でも、今はともかく昔は外国人も少なく、特に田舎でしたのでこちらは知らなくても周囲はみんな知っているという状態でした。大人はともかく、やっぱ子供はいろいろ言われてました。まあ、大したことではありませんが。娘もほっぺたつねられたり、特に息子は髪がブロンドだったので、保育園から一緒の子たちはいいのですが、小学校に上がると「アメリカ人アメリカ人」と何かにつけて上級生に囃し立てられ、先生も気をつけてくれてはいました。が、教師の前でやる生徒なんていませんから。

娘を苛めている子が歩いている横をたまたま通りかかれば、夫は「ぼくたちのことをよく知っていないからだ」とその子に「お帰り。学校楽しかった? ウチの娘をよろしくね」と声をかけたり、息子には「「ウチのと~ちゃんはアメリカ人じゃなくてフランス人だい。お前のと~ちゃんは日本人だろうが」と言い返しなさい」…とまあ、とにかく具体的に具体的にアドバイスしてました。(的ハズレだったかもですけど)

結局乗り越えていくのは本人で、代わりに戦ってあげることはできないわけで。







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by grandma2675 | 2015-11-10 04:33 | フランスの学校・日本の学校

バカンス

フランス人は「バカンスのために生きている」と言っても過言ではないのでしょうか。

フランスの学校のバカンスについては先日書きました。

学校の教師が生徒と一緒になってバカンスをとっているのですよ? 教師の休暇と生徒の休暇が同じ。バカンス間近になると教師の方が先にバカンスというのもあります。生徒も親のバカンスの都合で学校を休ませちゃう。「親のバカンスの都合に合わせて授業を休ませることはしないように」ってニュースでやってたなぁ。

ウチの子供たちが中高生の時、「ちゃんと学期が終わるまで授業に出なさい」と叱ったら、「だって先生がいなくて自習ばっかりなんだよ? 出てくる生徒は自分しかいないんだよ?」って。もう「えええ~っ!!?」って。怒るに怒れない。「もう帰ってらっしゃい」って言うしかないでしょ。

全寮制の学校だったので(フランスに全寮制は多い)、昼間の授業時間中は寮に戻ることは禁止されてて、だから午前中に1時限だけ授業があって、後はずっと自習で、午後4時からの授業だけがある、なんていうと、午後4時の授業までず~~~っと教室でひとり待っていなきゃならないのだとか。何かもう「はあぁぁぁぁ~っ???」って感じ。

で、9月の新学期が始まる時など、さすがに教師は何日か早く学校へ行って授業の準備をするわけですが、それが「大変で、ストレスで」って毎年ニュースでやってます。「アンタ、キョーシを舐めとんのか~っ? 日本のガッコーのセンセーを見よ」と叫んじゃいます。

でもって、ストライキなんかもやってるんですよね~、教師たちが。よく分かりませんが、いろいろ不満があるらしくって。日教組のセンセーか?って。



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by grandma2675 | 2015-11-07 22:48 | フランスの学校・日本の学校

ENA 

ENAとは、École nationale d'administrationの略で、日本語では「フランス国立行政学院」。

大学の上の大学院に当たる超エリート校。政治家や官僚、大企業の管理職などはほとんどここ出身と言っていいくらい。名のある政治家でここ出身でないのは国民戦線党のマリーヌ・ル・ペン女史くらいと言われています。

フランスはいわゆる英才教育主義で、このENAは戦後「フランスがドイツに負けたのは優秀な人材がいなかったからだ」との反省の上に創立されたエリート育成校なのです。今年は創立70周年記念だとか。

この学校では、たとえば「マスコミへの対応の仕方、話し方」なども徹底的に訓練されるらしい。政治家としての立ち振る舞い、話し方、そういう実践的なことも。言葉の選び方。もともと理屈っぽくて屁理屈ばっかりこねてるようなフランス人が更にその技術を磨くのですね(怖)。日本の、どこぞの地方で、名があるからとかで当選した政治家とはわけが違います。 議員が記者会見で大泣きだなんて絶対にありえません。

だいたい世界中どこの国でも政治家・官僚はこの手のエリート教育を徹底的に受けていると思いますし、彼らが「国益」をかけて戦う場が「国際政治」なわけでして…(それにしてはサルコジにしてもオランドにしても代を下がるにつれて小物っぷり度が増していますが、まあ、これは世界的傾向と言えるのでしょうか)

さて、フランスは公教育は安いので、ENAの学費自体は安いのでしょうが、ここへ入るためには家庭教師をつけたりの準備が大変で(ずっと学生をやるわけですから生活費も親持ち)、やはり実家の財力がモノを言うようです。要は金持ちしか入れない。普通の一般庶民は、よほどの野心家でもないかぎり、最初からそんなとこは目指しません。

聞いた話では、フランス生まれの生粋のフランス人が、フランス語を徹底的に直されるそうです。

さて、英才教育主義なので小学1年生から飛び級もあるし留年もあります。進級する時は学校側の許可と同時に親の許可も必要で、親がもう一年やらせたかったら留年させることもできます。小学校の教師に訊いたところによると、留年は一年はいいけど、二年はダメと言っていました。落ちこぼれとしてその後に影響があると。優秀な生徒の飛び級にも彼は消極的でした。学業はともかく、精神面で周囲とうまくやっていくことが難しいと。(確かそういう天才児の行く学校もあったと思います。ドキュメンタリーで見たことがあります。天才児は天才児で、やはり齢相応の周囲とうまくいかず、親子ともに苦労するようです。)

小学校での留年で、ひとつ年上だったりとかはよくある話で、親御さんたちも全然気にしていませんでしたね。





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by grandma2675 | 2015-11-06 22:44 | フランスの学校・日本の学校

フランスの小学校

フランスの小学校は、一週間のうち土日休みで、水曜日は半ドンで、年末年始に2週間、2月に2週間、4月に2週間、7月8月に2か月、9月に新学期が始まって、10月に2週間のバカンス! 水曜日の半ドンは地方によって異なるみたい。しかし、この休暇は小中高全部同じで、まあ、学校行ったと思ったらすぐ休暇というわけでして…。

授業は小1からいきなり90分授業で、ビックリ! 「ここは日本の大学か?」って。

始業式もなければ終業式もない。連れて行ったその日、門で親と別れてすぐ授業が。学校のシステムが違うのだが、日本の「体育」「音楽」「図工」そういった類のものはほとんどなく、クラブ活動もなく、ひたすら机に座って勉強すること17時頃まで。

「体育」といったって体育着があるわけでもなく、スポーツ道具があるわけでもなく、生徒は普段着で、子供によってはエナメル靴にスカートで、ベコベコボロボロのサッカーボールを、コンクリートの校庭で追っかけまわしていた。その村の学校は、体育館があっただけまだマシだった。道具はほとんどなかったけど。

何と言うのか、一年のほとんどはバカンスで、土日も入れたら三日に一度は休みなのでは? だからその分授業をギュウギュウに詰め込んでいて、バランスの悪い事、生徒たちもクタクタで問題になっている。

給食はあるけど家で食べても可。給食は週4日しかないのに給食費は日本並みの高さだった。「給食費が高い」「他人と一緒に食べられない」「好き嫌いが激しい」などなどの理由で昼食は家に帰る子も多かった。お昼に帰ってきて13h30頃また学校へ。村の中にいて自分で歩いて通える距離ならともかく車で送り迎えの親は大変で、私も一度「給食費節約」とやってみたがすぐ挫折。フランスの親はよくやると感心した。

そこは村の学校で学校内の台所でおばさんが昼食を作っていたのでまたいい方だったが、都会の学校はどこも給食センターからで、この給食センターに栄養士がいないということが問題になっていて驚いた。中高はこの「普通の」給食だったが、この給食センターは民営で、そのため経費節減などで子供たちの食事の質がどんどん低下しているとも問題になっていた。

日本の保育園は園内で作っていたし、小学校も途中から給食センターになってはいたが美味しくて、私も食べたいくらいだった。「これがグルメの国、フランス?」とカルチャーショックは次から次へと…以下続く。

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by grandma2675 | 2015-11-04 01:01 | フランスの学校・日本の学校

国の力

フランスに来て、上の二人の子供たちは村の小学校へ、一番下は保育園へそれぞれ入った。

都会ではなく、小さな村の小学校で、それは単なる偶然だったのだが、今思えば本当にラッキーだった。その話はまたいつか、ということで今回は別のこと。

日本にいる時TVは制限していたので、子供たちは当時ポケモンを見てはいなかった。が、学校ではポケモンカードが大流行で、ポケモンカードは持っていて遊んでいた。

フランスへ来たら「ニッポン、ポケモンの国から来た!」というので、小さい学校だったし、みんながわっと寄ってきた。これにはこちらの方が驚いてしまった。

実は子供たちと教師の意思疎通が全然できないというので、午前中私が学校へついていって、(私自身も仏語は全然分からないのだが、)一緒に机を並べ、我が子たちの勉強をみていた。この経験は、普通だったら見ることのできないフランスの学校内部を観察することができて私にとっては非常に興味深かった。

さて、フランスでもポケモンカードは売っていて、みんな持っていた。だけどウチの子が持っているのは、ポケモンの国、日本の、日本語で書かれたカードである。価値が全然違う。

実に、ポケモンカードのおかげでスッとみんなの中に入れたのである。言葉も全然通じないのに。

教師は「外国人が入ってきたのは初めてでとてもよい刺激になっている」と言ってくれた。どこかで聞いたようなセリフでないか? 実はこの時既にフランスの都会の学校は仏語がまともに話せぬイスラム系移民の子供たちで相当な問題を抱えており、そのための仏語特別教室まであった。いい意味で「素朴な」村の学校だったのだ。

私は子供たちに「あーずきたった煮えたった煮えたかどーだか食べてみよ、むしゃむしゃむしゃ」なんて遊びを教えたりした。今の若い人はこの遊び知らないかも? それをウチの子供たちとフランスの子供たちは一緒になってやっていた。

私はこの時ほど「日本人で良かった」と思ったことはない。国によっては無視されていたと思う。

私たちはそこにいたが、私たち個人の力だけで受け入れてもらえたのではない。日本の国力、というものが私たちの背後にはあった。それが私たちを助けてくれていた。その国力や評価は私たち自身が作ったものではなく、私たちの先人たちが培てくれたもので、私たちはその恩恵を受けているのにすぎない。

そして今度は外国で自分が日本を背負っているのを感じた。パリならともかくこんな田舎に日本人はいない。大袈裟に言えば私の行動が日本への評価につながるのだった。





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by grandma2675 | 2015-10-29 06:39 | フランスの学校・日本の学校