お米

前回のお弁当の話の続きです。

ここでは日本米が手に入りませんので、最初はタイ長米使っていました。しかしこれはパサパサで耐えられない。しばらくしてタイもち米も売っているのを見つけて、その2種を混ぜて炊いてみることにしました。カンボジアとかあそこら辺の人たちはもち米を食べるそうなのでそれで売っているのかも。とにかくこのタイ米ともち米の組み合わせは日本米みたいになってくれて「まあ、食べられるかな」…と。これがあったからこそ今日までフランスで何とか生きてこれた…^^;。

これだったら辛うじておにぎりもおスシも握れます。ついでにもち米ではお餅がつけます!

で、お弁当にはこのタイ米+タイもち米のごはん詰めたり、おにぎり作ったり … で、気づいたのです。これ、温かいときはおいしいのですけど、冷たくなってしまうと不味くて食べられたものでないのですよ(食べますけど)。 お弁当箱に詰めた白いだけのごはんはおいしくない。(だからしっかり味付けするようになりました) おスシを握っても出来立てはまあ美味しいですけど、お客様のために作り置きなどすると…フランス人は知らないから「お~っ、おスシっ、おいしい」と食べてくれてますが、内心ヒヤヒヤ。

で、分かったのですね。日本のお弁当文化って冷めても美味しい日本米だったからこそここまで発達して文化にまで昇華されたのだと。

こちらでイタリア産(だったと思う)の日本米も売っています。でもどうしても美味しいく感じられず、私にすれば、タイ米+もち米の方がまだマシなくらい。

フランス語でテロワールというのですけど、環境・土壌とでもいうのでしょうか? 要は種が同じでも、その地の水の質や天候によって質が決まってくるのですよね。

フランスワインの葡萄だって、隣同士の畑でもって一方は高級ワインとなり片方は平凡なものと成りえますから。土壌が質を決定する。

とにかく土壌がすごく大切なこと、冷めても美味しく食べられる日本のお米って凄いってこと、そんないろいろなことを異国の地でお弁当を作ることによって気づかされたのでした。

自分が幼稚園当時はお弁当持参で、お昼時のあいさつで「お父さんお母さん今日も美味しいお弁当をありがとう」というのと一緒に「お百姓さん今日も美味しいご飯をありがとう」とも言っていたと思い出しますけど、ホント、里帰りした時など「美味しいご飯をありがとう、いただきます!」って昔以上に心を込めて言えますワ。(もちろんタイ米だって感謝していただいておりますけどね)
しっかし自分がこんなにごはん党だったとはフランス来るまで知りませんでした。

【閑話休題】こちらにも、食器一揃え入った外食用籐カゴケースが昔からあったようなのですから、ルノワールの絵画などにも描かれているようにピクニック自体はあったのでしょうから、何なんでしょう? あれは貴族のもの? それなりに進化してよさそうなものですけど、う~ん?
庶民レベルでお花見や紅葉狩りなどが浸透していた日本だからこそのお弁当文化??? こちらのピクニックは前菜から始まる貴族の食事をそのまま外で展開する、というところから始まったのに対して、日本のは、握り飯ひとつ持っていく、という庶民から始まったということなのかしら? だからコンパクトな弁当箱などが発達していったと。幕の内弁当はお相撲鑑賞から始まったようですし…。
いずれにしろ日本独特のお弁当文化は日本米の存在と切っても切り離せませんね。パサパサタイ米ではおにぎり握れませんもの。







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by grandma2675 | 2015-11-23 05:07 | 日々の雑感