おかあさん

私の夫(フランス人)は私のことを「おかあさん」と呼びます。(もちろん日本語の)

これでも若い頃はつっぱってて「私はあなたの母親じゃないのよ。名前で呼んでよ」…と、女性雑誌の受け売りそのまま。でしばらく名前で呼んでくれてましたが結局「おかあさん」に落ち着いてしまう。この言葉の響きが大好きなんですと。こっちも「まあ、いっか~」と。

それから「おかあさん」についていろいろ知りました。

ある神主さん曰く、
「お母さんの「か」という字はどういう意味かというと、すべての命を包み込むという意味なんですね。母親というのはすべてのものを子供に伝えるんですから、母親の体というのは丈夫な子供を産んで育てて、すべて自分の持っている命を子供に伝えるようにできているんです。これが「お母さん」なんですよ。だから、すべてを含んでいるのが「か」なんです。命をくださることがお母さんです」

またある方の説では、
「か」は「カッカと燃える」とか熱いエネルギーの中心。「おかあさん」はその家族の暖かい太陽のような中心の存在なんですね。「おとうさん」はそれに等しい存在。

いずれにしろ日本語の「か」は「カミ」の「か」でもありますしとても大切な音で、「おかあさん」はとても偉大な存在って意味だったのです。(なんでこういうことを学校で教えてくれないのでしょうね?)


私たち日本女性は、相手から見た立場によって「○○ちゃんのおかあさん」になったり「××さんの奥様」なったり呼び方が変わるが、自主性がなさすぎる。独立した個人としての「名前」で呼ばれよう云々…「母」でもなく「妻」でもなくいくつになっても私は「女」云々 … 私が若い頃から既に女性雑誌などでも散々言われ、その洗礼を受けてき、また今も洗脳され続けていると思いますけど、こういう言葉の根源的な意味を知ってしまうと「自分は今までなんと表面的で下らない屁理屈に取りつかれていたのだろう」と… ホント、そういうのに踊らされていた自分のアホさ加減が恥ずかしく。意味を知ってからは「おかあさん」と呼ばれると逆に愛を感じて嬉しい^^ … で、今日まで続いて○十年。

今、ご主人どころか子供までも自分のことをわざわざ名前で呼ばせているお母様もおりますよね? 子供にとって「おかあさん」は世界中でその彼女ただひとりしかいないのに …。

フランスにもおります。というかこちらの方が先なのかな? 小さな子供にママンじゃなくて名前で呼ばせてるの。ちなみにフランス語の母は、ラ・メール。綴りは違いますけど海もラ・メール。ラ・メール(母)の語源は絶対「海」にあると思うのですよね。「イノチ」の源である「ウミ」。こんな素晴らしい言葉を家族に使わせないって。

自分のことを「おかあさん」と呼んでくれる家族がいる。それは天に感謝すべきひとつの奇跡であって、その前では、「私は<オカーサン>じゃないし<オクサン>じゃないし、ケッコンしたってコドモがいたっていくつになったって△△っていう個人で、女として輝き続けるのよっ」…な~んでいう主張は、本人は時代の先端を行っているつもりなんでしょうが、傍から見れば卑屈なエゴイズムにしか思えません。








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by grandma2675 | 2015-11-19 00:54 | 言葉・本・まんが